虎馬

bousisensei2009-04-03

昨日はあーだこーだ書きましたけど。
あーいった事は、モチロン別に昨日考えたわけではなくて、前から思っていたわけですが。
じゃあ、そーいった事を考えるに至った経緯は?といえば、やっぱりこれまでの経験という事になるわけですよ。
それは、バンドなんかに参加してて最も「悲しい」経験とも言えるのですが・・・
みんなでガーッとツアーなんかに出てても、イマイチ盛り上がりに欠ける時とかあって、打ち上げの席なんかで、ちょっと前のツアーの事を思い出して
「あの頃がピークだったのかねぇ?」なんて話になる事があるのです。
で、それとは無しにリーダーに聞いてみると、案の定というか、結構ターニングポイントみたいな出来事ってのはあって、リーダー自身はその時に妙な「達成感」を感じていたり、場合によっては「燃え尽きてる」なんて事も。
「んなら、そん時言ってよ〜」じゃない?
もちろん、その後もただ惰性でやってたわけではないんだろうけど、バンドとしてある意味「やるべき事はやってしまった」って事じゃないすか?
そうやって考えると、そのターニングポイント以前と以後では「攻め」の姿勢みたいな部分が明らかに違ってるような気も・・・
メンバーのみんなは上ってるつもりだった坂道が、気づかない内に頂上を通り越して下ってたなんて!
一応「以後」とはいえ、それなりにお客さんも増えたり、メンバー揃って音を出す事自体は楽しいんだけど
「無駄な時間に付き合ってしまった」
と思うのです。
で、まだコレはマシな方。
一応、そのバンドの「ピーク」に立ち会えたわけですから。
長くやってるバンドなんかに途中から参加した場合とか。
もう、一番「ブイブイいわせてた頃」を過ぎてしまっていて。
で、先輩ミュージシャンが揃いも揃って「その頃」の話をするのです。
「ツアーでどうだった」とか「レコ発でこうだった」とか。
呑むたんびに、そんな話をされるわけです。
最初の頃は「スゲーなぁ」とか「いいなぁ」とか思って聞いてるんですが・・・
いいかげん「いつまで、しがみついてんだ?」とか思うわけですよ。
「なぜ、それをもう一度やろうとしない?」もしくは「早くこんなバンドやめて、違うバンドでそれやろうよ」と思うわけです。(もちろん、そういった話の中で昔活動していたバンドなんかでの「伝説」のようなエピソードにはオモシロイ話もたくさんあるのですが、現行のバンドの「過去の栄光」ほど聞いてて「ショーモナイ」と思うものはないですね)
で、まぁそういうショーモナイ話しをするほとんどの先輩は動こうとしない場合が多くて、ここでも
「無駄な時間に付き合ってしまった」
と思うのです。
といった「悲しい経験」を何度もした身としては。(今思えば、若い頃名古屋で参加してたバンドはみんなこんな感じでした)
自分がリーダーとしてバンドを率いる場合。
「頂上」(ようするに俺が思う所のバンドの到達点、というか限界)に着いたらメンバーに「ここがテッペンですよ〜」ってちゃんとアナウンスして、現地解散するのが一番なんじゃないか?と思うのです。
無責任かな〜?
でも、実際の登山の場合は登ったら絶対降りなきゃいけないだろうけど、あくまで「たとえ」ですからね。
で、バンドなんかの場合、たぶん新しい「登り口」ってのは、前のバンドでたどり着いた頂上にくっついてると思うんですよ。「ふもとに戻って」っていちいちやんなくても良いんじゃないかな?
だとしたら、一刻も早く次のバンドで新しい頂上を目指すべきでしょう?
だから、どれだけ誇れるキャリアを積んだとしても、そのバンドにしがみついて下り坂をみんなで降りるような事はしたくないのです。