maybe!

昨夜は秋葉原からJR中央線に乗って東洋君、たかこちゃん、片桐さんの「舞踏チーム」と帰ってきました。
特に昼間彫刻を見に行ったってのもあって、本番中に普段より舞踏家の動きを意識して追ってみたのです。
だから、いつも以上に聞いてみたい事がたくさんあって。
まぁ、昨日に限らずわりと終演後はミュージシャンよりダンサーや舞踏家と話をすることが多いんだけど。
と、いうのもミュージシャンとはサウンドチェック前や終了後に呑みに行ったりと、一緒にいる時間が多い。
で、本番前に飲み食いにストイックな踊り部門の人と話す機会は終演後しかない。
一緒にステージをやっているとはいえ「他業種」の人と話すチャンスってのは、いろんな事を気付くチャンスでもあるのです。
実際、同じ時間を共有していても、ひとつの物事に対する感じ方や反応が「こんなに違うんだ」って事はよくあって。
これはおもしろいし「良い事」だと思うんですね。
「よくそんなトコまで見てるなぁ」とか逆に「あ、そこはスルーなんだ」とか。
で、昨日も帰る途中でマジメで興味深い舞台の話をしていたんだけど、話題が変わってなぜか「どれぐらい平気で歩けるか」という話になって(お互い荷物が大きくて重いからだったかなぁ)
「駅から家まで何分ぐらいですか?」と聞かれたんで。
「う〜ん・・・15分ってトコかな」と。
で、まぁ聞かれたら同じ事を聞き返したら
「だいたい13分ぐらいです」と。
だいたい13分ぐらい?
これ「よくある」っちゃあよくある話ですけど、オカシイですよね。
「だいたい」「ぐらい」って、キリのいい数字に付けるもんじゃないですか?
11が「10ぐらい」とか、逆に「来場者3000人」って場合は「だいたい」と「ぐらい」が付いてると思えば良いとか。
たぶん、俺ん家も正確には13分ってとこだと思う。
10分で歩くのはちょっとキツイから「だいたい15分ぐらい」なのだよ。
これもよくあるはなしで
「鬼頭さんは何歳ですか?」
「40だけど」
「え〜?見えませんね」
「いくつに見えるの?」
「だいたい38歳ぐらい」
・・・・・・・う〜ん、どうなんだ?
38という中途半端な数字を提示しておきながら「だいたい」と「ぐらい」をつける。
「40には見えないけど35って若さでもない」
で、まぁその間ぐらいという事なんだろうけど・・・
なんかキモチ悪い。
限りなく「歳相応に見えてる」って事で良いのではないのか?
「だいたい36歳ぐらい」と言われることもあるけど、それは「35ぐらい」でいいんじゃないのか?
この「だいたい」「ぐらい」基準はホントまちまちで。
「人それぞれ」の「おもしろさの範疇」と言えないこともないけど、困ることもある。
さっき「キリのいい数字に付ける」って書いたけど「だいたいあと50分ぐらいで着きます」と言われて。
俺的には1時間待たされると「遅いな〜!」となるのだ。
俺の中で「だいたい50分ぐらい」は48分〜53分の間という認識なんだが・・・
で、その人にとっては1時間も「だいたい50分ぐらい」の中に入っているという。
まぁ、それは良しとして。
だとしてもだよ?わざわざ「50分」という数字を出すという事は「1時間は待たせない」という事ではないのか?
それこそ「30分では着かないけど、案外早く行けます」ぐらいじゃないのかなぁ?
50分で着けないなら、はじめから「だいたい1時間ぐらい」と言えば良いじゃないか。
それなら、15分オーバーでも「だいたいの範疇」で大目にみてもいいってもんだ。
「だいたい」「ぐらい」を口癖のように連発する人、特に時間に対して憶測でもの言う人って、ほとんど「その通り」にならない。
「憶測」って意識もないのかなぁ?「逃げ道」ってほどズルくはないけど、とにかく「断言はしない」みたいな。
よく、こういう人のことを「アバウトなやつ」って言ったりするけど。
けっして「いいかげん」ではないと思うのだ。
実際、けっこう細かい数字を出してきたりするわけだし。
だから、今後こういう人は「maybeのハズレる人」と呼んだらどうだろうか?


「マジメで興味深い舞台の話」を書けっちゅう話でした。