楽器ってなんだ?

bousisensei2009-06-25

え〜っと、今日はなにかとバタバタしそうなんで昨夜「あまり呑まずに早く寝よう!」と。
まぁ、そしたら案の定早く目が覚めてしまって、気になるニュースを発見したのです。
で、「ライブのある日の朝イチでこんな話アップするのもなんだなぁ」とか「やっぱ昨日の記事は宣伝でもあるから今日中は一番トップに来てた方がいいよな」とか思いつつも・・・
「どうせ今夜は酔っぱらって帰ってくるから日記なんか書けねーし」という事で今思った事を書きます!
今日これからあった事は明日にしますね!
(9時50分)

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ドイツで35000年前(石器時代)のフルートが発掘されたそうで。
やっぱ、こういうニュースを聞くと、同族楽器を演奏する身としては、太古のメロディーに思いをハセル・・・
ってなことはなく「ホントに楽器かぁ?」という気がするのです。
おそらく、構造上はフルートのように音を出す仕組みの道具だとは思うのですが・・・
その「用途」について。
「人を楽しませる為の道具」だったんだろうか?
たとえば、昔むかしのアフリカの太鼓のように「声が届かない人への信号」として使われていたんじゃないか?という事。
そうなると、工事現場なんかで警備員が吹いてる笛と同じなわけですよ。
一応「音が出る道具」という物はすべて「楽器」というカテゴリーに入るのですが。
警備員の人達は、いつも自分がブラ下げて吹いてる笛の事を「楽器」だと意識した事なんて無いでしょう。
それと同じで、ドイツで発掘された骨の笛を軽々しく「楽器」みたいに言うのはどうよ?
とにかく、音が出るものを全部「楽器」ということには、すごく疑問を感じるのです。
「音が出る器」で「音器」ならいいですよ、でも「楽」って字が付いてるじゃないですか。
その音を聴いた人が楽しくならないものを「楽器」って呼ぶのはどうなんですかね?
そうはいっても、最新の技術が取り入れられたピアノ・ギター・サックス・トランペット・・・
「楽器」という体裁が整った道具で奏でられた音がすべて「楽しいか?」というと、けっしてそういうわけではなくて。
単にダーダーと音を出してる場合もあるわけです。
結局は、その「楽器」と呼ばれる道具を使う人次第って事なんでしょうけど。
で、その違いは「なにか?」ってハナシになると、演奏する側に
「伝えたい事があるか・ないか」
って事になるんじゃないでしょうか?
だとしたらですよ。
何十万もするサックスをダラダラ吹いてる人より、道端で笛を吹いてる警備員の方が「何かを伝えたい」という明確な意思を持っていると思うのです。
日々「なんの気は無しに」ギターやピアノといった楽器と呼ばれる「音の出る道具」を使ってる人達が足元に及ばないぐらいに。
そうやって考えると、楽器を使って音楽をやってるからって、俺がいつも言ってる「楽しませる」っていうのもオコガマシイな〜
「伝えたい」ありきで、それで「楽しんでもらえたら」って思わなくちゃいけない。
というわけで「楽器」って言い方を廃止して、音の出る道具いっさいを「伝器」にしませんか?
35000年前の先輩が「なんとかして自分の気持ちを伝えたい」と手にした骨の笛。
ちゃんとその意思を次いでみたらどうだろうか。
練習室にこもって自問自答しながら「ウマい・ヘタ」にこだわるのはナンセンスだと思う。
音の出る道具を手にした以上、どんどん人の前に出て「伝わる」音楽をやればいいと思う。
「伝える為の道具」で「伝器」って我ながら名案じゃないか!
あ、でも売ってる店が「でんきやさん」って紛らわしいよな。