真似だ真似だ

かわいくない

さて、KABB!は何故「全曲オリジナル」というスタイルか?という話を。
「なんで今するの?」だけど。ちょっと偶然「それについて」考えることがあったんで。
結局「何故」の答えは「楽だから」ということなんですけど。
「そんな理由か!」と思うよね。
ただ、別にこの「楽」は「著作権がどうのこうの」って話ではないです。
たとえば、以前「かなり適当な」野外での演奏の仕事があって。
これは、バンドではなくて俺個人で行った時の話なんですけどね。そん時の「寄せ集めメンバー」の中に、どういうわけか「本職のチンドン屋さん」がいたのです。
で、クライアントのリクエストも考慮しながら「なにやりましょね」みたいな話をしてたわけですけども。
その「本職さん」はいちいち「その曲順はおかしい」とか言うわけですね。
一応、軽くは知ってたんですけど、チンドンにはいろんなルールがあって「この曲ではじまったら、最後はこの曲」とか・・・いろんな「こうしなきゃいけない」ってのがあるらしいです。
もちろん、その「本職さん」が言うことは「へ〜」「そうなんですか〜」と非常に勉強になったし、キチンとした「伝統」を知ることで今でも役に立ってることってたくさんあるけど・・・「別にどうでもいいじゃん!」と、その時は思ったのですね。
「今日はそういう現場じゃないから!」って。
まぁ「本職さん」のプライドが許さないってのもあるんでしょうけど・・・じゃあ「素人さん」と一緒に仕事すんなよなぁ〜って話で。
それから、海外の「ある特定の」ジャンルをカバーっつうかコピーするバンドとかサークルとかあるじゃないですか。
ものすごくウマくて、本物そっくりだったとしても「なんで?」って思っちゃったり。
この「なんで?」は「なんでそんなにウマいの?」じゃないですよ。
「なんで君たちがそれを?」の「なんで?」
特に、それが元々「生活」とか「宗教」あるいは「伝統」に根差したものだったりした場合。いわゆる「民族音楽」はみんなそうだと思うけど。
「なんで日本に住んで暮らしてる君が?」じゃないっすか?
たとえば、アメリカ黒人の歴史や宗教に関して研究してる人が「避けては通れないから」とゴスペル歌ってるってのならわからないでもないです。そんで「いや〜ハマっちゃって」とか。
でも、そんな人はほとんどいないでしょう。
いや、別に好きならなにやってもいいんですけど。
もう、バックボーンとか何にも知らなくて、ただ「カッコいい!」「好き!」でやるのも別にいいです。
ただ、そういう人に限って「歌いまわし」なんかの形式的な「こうしなきゃいけない」にうるさい。
本来、暮らしの中から「自然発生」のように出てきたようなスタイルだったりするわけで、それを忠実に再現しようとすることに一生懸命になるってのは・・・「音楽」とは別の次元だよなぁ。
自分の言葉で自分の置かれた境遇を歌えば、形式は違っても充分「ゴスペル」や「ブルース」になりうると思うのです。
やっぱり「音楽」って「こうしなきゃいけない」よりも「こうしたい」ってのが勝ってナンボだと思うのです。
だから、自分が表現したいことを自然にやるのに「オリジナル曲」って「楽」
ありゃ?「楽(らく)」って「音楽」に含まれてますね・・・う〜ん、そういうことか。
ただ、使う楽器なんかに関してはちゃんと研究します。
ブラジルの打楽器なんかを取り入れる場合は「サンバ」とかのリズムを勉強する。
で、アレンジに組み込むんだけど、普通はサンバのアンサンブルに入らないような、たとえば「ボンゴ」なんかも入れちゃう。
本格的なサンバに取り組んでるチームの人なんかは「それはおかしい」って言うかもしれないけど「別にいいじゃん」なのです。
からしてみたら、日本人がブラジルの打楽器(けっして身近にあるわけじゃないですよ)持って集まって「サンバチーム」やってる方がよっぽど「おかしい!」と思うけど。
だから、なんと言われようと
「だってウチのバンドにはボンゴ叩く人がいるんだもん」でヨシ。
「楽器」集めてバンド作ったんじゃなくて、「人」集めて持ってる楽器で・・・それが「自然発生」みたいなものでオリジナルでしょう?
あ〜長くなったんで、この話「つづく」にします(別に読みたくないかもしんないけど)
ところで、タイトル。自分でも「ちょっとウマいことやるなぁ」なんてひとりゴチているんですが。
たしかに「子どもなのに達者だなぁ」とは思うけど、アレも「コテコテ大阪漫才」のコピーみたいで、見てて気持ち悪いです。