みんな同じだよね?

また乗れるか?!


先日「手帳を買った」って話を書きましたけど。
早くも手帳にページがない「来年」の海外公演の話なんかが出てます。
これがまた「え!マジで?」というような「以前行ったこと」があって「また絶対行きたい!」と思ってたフェスなんですねー
「一生のうちにまた行けるといいな」と思ってた電車に乗って行くところ。
で、ここで「やったー!」となるかというと、けっしてそうではなく・・・
グラグラとした「不安感」が沸いてくるのです。
さしあたって決定(?)してることは「バンドにオファーが来てる」ということだけ。
けっして、自分にとっての「確実な未来」ではないのです。
もちろん、そういった話を知らされるということは、高い確率で「誘ってもらえる」ということなんでしょうが・・・
「絶対」はない。
特に海外の場合はいろいろあって、以前も誘われて、スケジュールの調整をしてパスポートの準備をしてってとこまでしたけど「なかったこと」になっちゃた人もいたりして。
もちろん、多くのお金が動いてって話だし、これも当然「仕事」としてやってることなんで「あってしかり」なんですけどね。
「なかったこと」になっちゃた人は「気の毒だなー」とは思うけど「自分じゃなくて良かった」となるわけです。(そういった事をいつも気にしてる俺にとって、昨年KABB!で出演したフェス「ROR」で主催者側から「人数制限」があった時は、大いに悩みました。今度は俺が「誘う人」と「誘わない人」を決めなくちゃいけないわけで・・・みんなで行ければ楽だったんだけどね〜「出れる」「出たい」って人を断るのはツライです)
そんな、どの時点で「確実」とか「絶対」と安心して良いかわからない「不確定な未来」の話をなまじっか知るというのは「自分の生き方」を改めて考えさせられることでもあるわけですね。
ま、好きでやってることなんで「しょうがない」とも言えるんですけど。
ちゃんとした「お勤め」をしてる人だって、突然会社が倒産したりって事が無いわけでもないから同じなんでしょうけど。
それでも、バンドなんかやってるよりは断然将来についての「予測」はつくんじゃない?
自分から「やめる」ってことをしない限り、たいていは安定した生活が送れるでしょう。
バンドなんかの場合、レギュラーで参加してる場合であっても、いつ「明日から来なくていいよ」と言われるかわからないわけで。
先々のスケジュールが「決定」で押さえられていたとしても、それは全て「なかったこと」になるわけで。
それはけっして相手の「気まぐれ」ではないにせよ、他人と付き合うってのは「そういうこともある」と覚悟しておかなくてはいけないわけですね。
だから、もう考えても仕方ないんだけど、いざそのことに気付くとグラグラとした「不安感」は止まらないのです。
たとえば、今年「渋さ」は年内12月までの大き目の予定が「決定」として既に知らされていて、これは「確実な未来」と言えないこともないんだけど、自分より有能なバリトン吹きが現れてポジションを奪われて「来なくていいよ」にならないとも限らないし。怪我や病気で楽器が吹けなくなる、なんてことも無いとは言えない(だから歯が折れたり「突き指」なんかの可能性が心配な球技やスポーツは絶対しません)
結局、こんな生活をしていて「確実な未来」と言えるのは「毎年、歳をひとつ取る」ってのと「そのうち死ぬ」ということだけ。その「そのうち」だって、突然明日かもしれないし。
むしろ、明日だったら楽だ。でも、たぶんこの先何十年かは生きていかないといけない。
その何十年かを「不確定な未来」に翻弄されながら一喜一憂して暮らすという。
で、さっき「もう考えても仕方ない」と書いたけど「なるようにしかならない」のかというと、けっしてそうではなく「少しでもよくしよう」という方法があると思うのですね。
それが、元日にここで書いた「自分を好きになってもらう努力を惜しまない」だと思うんですが。
「好き」という言葉を額面通りに捉えると、ずいぶん幼稚な感じもするけど、ようするに「必要だ」と思ってもらう努力というか。
バンドに限らず「フリー」みたいな立場で「自分の好きなことをやる」っていうのは、それ以上に「好きになってもらう」という事に一生懸命にならないといけないわけですね。
そうすることで少しでも「未来」が「確実なもの」にできるという。
歳とってくると、気づくんだよな〜
若い時は自分が常に直面し続ける「リスク」に対して緊張感が足りなかった。
あきらかに「指」に影響があるボーリングとか平気でやったり、事故ったら大怪我ってシチュエーションでバイクに乗ったり。
ウマくいかない時も「そのうちなんとかなる」とか思ってた。
ウマくいかない事を他人のせいにすることさえあった。
で、それが「間違いだ」と気付いて。
「明日から来なくていいよ」と言われない努力をし続けるしかないな〜となったという。
「来なくていいよ」と言われるのは相手の「気まぐれ」じゃなくて、自分の努力の怠りですからね。
な〜んて事を考えてる俺ですから、自分が「明日から来なくてもいいよ」なんて事を言わなくちゃいけないような若い人をみると。
「がんばって欲しいんだけどなぁ」と思っちゃうんですけどね〜
どうしても自分の「好き」を優先してんだよな。
早く気付け。