風が止んだら


今日はとても風の強い、いちにちでした。
で、嵐のような風音を聞きながら考える。
今年は、1月から結構キチンとしたイベントに呼んでもらって、始動したし。
6月の北海道行きが決定したり、3月の録音の準備もちゃくちゃくと・・・
すべてにおいて「順風満帆」とも思えないでもないKABB!ですが。
こういう時こそ「イヤな予感」がするのです。
まぁ、これは俺の「性分」でもあって、悪い癖だとも思うんだけど。「取り越し苦労」をして不安になる。
次から次へと、いろんな事が決まって行くのはとてもウレシイことなんだけど。
なんというか・・・「バンドの体力が落ちる」とでも言いましょうか・・・
「受身な姿勢」になってしまいがちなんですよね。
自分で「何かをしよう」としなくても、それこそ「乗っかってれば」ホイホイと調子よく、って。
で、そういう「受身な姿勢」にすっかり慣れてしまったとき。
もし、風が止んでしまったら。
なかなか、元のアグレッシブな姿勢に戻るのって難しい。
そうなると、活動は停滞してバンドに勢いがなくなるわけだから、そのまま「解散」・・・そういう経験よくあります。
ただでさえ、ここ数年は船でいう所の「機関長」みたいな仕事をすべて企画担当者に任せてしまっていたという経緯もある。
「機関長」っていうか、風を受ける「帆」を全部ひとりで支えてもらってたような気がする。
一応「制作」に関わろうとしてくれるメンバーもいるにはいるんだけど「帆を支える」という実務より、船長である俺の横で「あっちに行きましょう!」みたいな「行き先」を考えるような事ばかりしていたり。
結局は「ただ乗ってる」のと同じ。
メンバーも乗客気分で「どこ連れてってくれるんですか?」って人が多い。
だから、もし仮にまだ風が吹いていても「機関長」が帆をたたんでしまったら、この船は止まる。
メンバーには全員で帆を支えてもらいたいんですよ。
「え?俺達が?」じゃなくて、船員なんだから。
「船が着いた先での演奏は任せてくださいよ!」じゃあ困るのだ。
で、機関長には「風が止んでしまった時」に備えてボイラー室でエンジンを温めておいてもらわないと。
今、非常に危険。このままでは船もうじき止まる。
すぐに沈むなんて事はないけど、船は大きくなればなるほど、一度止まると動かすのが大変。
だから、風の勢いで推進力があるうちにスクリューを回さないとヤバイのよ。
果たして、帽子船長は壮大な「航海予定表」を握り締めたまま、太平洋で立ち往生してしまうのか?!
それでも「船長〜風吹かないっすかねー」なんて言うやつはほっといて、小船に乗り換えて自分で漕ぐかな。