さよなら「ロンロン」

あー

『4月1日、ロンロンは「アトレ」に生まれ変わります』
そんなポスターを目にするようになったのは、昨年末だったでしょうか。
それ以前から、2Fと地下にある「専門店街」は閉鎖されて改装工事がはじまり、1Fの食品街と地下レストラン街のみの営業となったんですけど、それもいよいよ今月いっぱいです。
で、ひとまず2Fの専門店街が4月1日にオープン、今度は食品街・レストラン街が工事に入って、秋ごろに全館オープンと。
「ロンロン」はいわゆるターミナル駅なんかで見かける「駅隣接型」の商業施設です。デパートほど高級でもないけど、スーパーほど徹底的に庶民的でもない。
弁当・惣菜の類から、ちょっとした「御呼ばれ」に使えるお土産のお菓子とか。
とにかく、吉祥寺近辺に住む人が「普段使い」するショッピング街だったのです。
専門店街が無かったこの数ヶ月はさほど不便も感じなかったんだけど、食品・レストラン部門は困るな〜、というかサビシイ。
店内には「ラストオーダーのご案内」つまり「最後の営業時間」についてのサビシサをあおるようなポスターも。

って、あれ?「3月30日」?
すっかり「今月いっぱい」だと思ってたんだけど、31日は休業するんだ!
ガーン!ショック・・・
最終日だと思ってた31日にいろいろ買いに来ようと思ってたのに・・・そうかぁ閉店に立ち会えないのか〜

「40年間ありがとうございました」うん、ホントにお疲れ様でした。
俺なんて、たかだか5年ぐらいの付き合いだけど、40年間この地で親しまれて来たんだもんなぁ。
いつも、ここで書いてるけどお店が閉店するとか、人が亡くなって感じるどうこうって、結局「自分にとってなんだったか?」に尽きると思います。
先日の伊勢丹・吉祥寺店閉店は「百貨店の撤退」という事で全国版のニュースとしてテレビでも報道されたけど、特に利用してたわけではないから、俺にとっては「一大事」でもなんでもなかったわけです。
でもね〜ロンロンはいろいろあったから。
懐かしい所では「牛スジ事件」(→2006-01-23 - うさぎのえさ)日記に長々と怒りをブチまけたこの話の舞台はロンロンの肉屋の出来事。
それから、ここの魚屋がやってる「持ち帰り寿司」が結構美味しくて、以前「寿司好き」な人と一緒だった時は、閉店間際に200円とか300円引きになったここの寿司を買うのが「ちょっと贅沢イベント」としてワクワクしたものです。
それから、特にこの一年はツアーなんかで空ける以外、ホントに毎日来てました。
ひと頃はほとんど毎日ここで弁当買ってたし、何も買う用事がなくても駅からの帰り道の「通路」としてウロウロしたり・・・
肉屋とも「和解」して(根に持ってるのは俺だけで、向こうは全然覚えてないだろうけど)西友よりはるかに安い「大パック冷凍肉」を買ったり、あとそんなに高いわけじゃないのにちょっと珍しい野菜が揃う八百屋とか「シリアルペッパー」ってチーズとベーコンが入った最高に美味いパンが「ウリ」のベーカリーとか・・・
それが「なくなる」ってなぁ。明日、ライブが終わって吉祥寺に戻って来た時には「もうすべておしまい」になってるってなぁ〜
ちょっとサビシ過ぎるぞ。
で、今更なんだけど。
普段、ポイント溜めるとか「スタンプカード」って、それがどれだけ「得」でも興味ないんだけど。
ポイントカードを作ってみた。

裏面には、しっかり「吉祥寺ロンロン営業部」って文字と電話番号と所在地を記す表示が。
40年の歴史の幕を閉じ、明日終わってしまうお店の記念品です。