極西旅・さぬき

5時半起床、6時出発。
毎度の事ながら、この行程なんとかならんもんだろうか?

9時頃に別府港到着、ここからフェリーで愛媛県八幡浜へ。
港には別府公演でお世話になったスタッフが見送りに来てくれていました。
港の別れはもっとも「旅っぽい」ですね〜
これまでにも何度か味わって来ましたが、何箇所も「次!はい次!」と移動していく俺たちより、何ヶ月も前から準備して一夜限りの公演を終えて見送る側はもっと感慨深いものがあるのでしょう。
そういった気持ちを「汲み取る」というのも我々の大切な仕事だと思います、それが毎日「いい演奏しなきゃ」ってなる原動力みたいなもんでもあるわけですし。
そういうことは忘れてはいけません。
というわけで、これは普段俺たちが目にする事がない「見送る側目線」をシミュレーションした「ヤラセ写真」です。

3時間ほどの船旅の後、八幡浜についたのですが、ここは「伊予チャンポン」が有名なトコでして。
以前から本で読んで知ってたので「絶対喰いたい!」と思っていたのですが、俺が乗るマイクロバスはあえなくスルー(後に喰ったチームがいたのを知ってガックシ)

そこから3時間ほど走って、香川県三豊市へ。
で、会場に着くなり主催者から「田んぼ」に仮設されたテントでうどんを出してる店があって「あそこで食べ放題です」と。
とにかく「取るものも取らず」というか「まずはうどんでしょう!」ぐらいの勢い!
その熱意に圧倒される感じでみんなゾロゾロと向かって食ったのですが・・・これが非常に美味い。

冷たい出汁とネギのみ!特にうどん屋で「天ぷら」とかのトッピングを必要としない、とにかく「うどん屋に来たらうどん!」って俺にはピッタリのスタイル。
コシ・喉越し、もう「サスガ!」としか言いようがない。見ればテントの奥でおじさんが生地を踏んでる。
打ったその場で切って茹でて・・・「麺のコンディションにウルサイ人」も唸る、これが本場か!
お祭りの屋台ですよ?
その後も「ここは呑み放題」という屋台やら「ピザ食べ放題」という石釜のある屋台やら。
う〜ん「まず、うどん屋へ!」の話さえなければ・・・テンションも最高潮なんですけどね〜
その後「挽回」した気持ちで、なんとな〜く「う〜ん」なダンドリで「う〜ん」な機材をセッティングして。

でも、いざ演奏が始まるとドーン!と行くわけです。
数々の不手際(つーほどでもないか)もお客さんには関係ないですから。
ま、これぐらい「テキトー」な方が演奏する側も半ばヤケクソ気味に盛り上がるというのもありますわな。こんだけ至近距離で巨大な焚き火が上がれば燃えるってもんです(暑い)

で、終演後は事前にもらっていた「旅のしおり」に書かれた「こんぴら温泉・讃岐泊」という予定から「今夜のうちに帰る」という「高速割引プラン」に変更になりまして(これは香川到着前に聞いていたので問題なし)会場での「炊き出し打ち上げ」
ここで、また「うどん」です。
先ほどは水でしめた「冷やし」でしたが、今度は「釜揚げ」ということで2種類の喉越しやコシを楽しめたのです!
茹でたての麺に生醤油とカツオ節だけのシンプルなスタイルで実に「うどんそのもの」が味わえる。
ただ、先ほどの「冷やし」では気にならなかったのですが少々麺の「塩分」が強いような・・・
それでも、我々東京から来た「うどん素人」は「美味い!美味い!」と喰ってたら、地元のおじさんが「しょっぱくて喰えないよ!」と・・・やっぱりそうでしたか。
その他にも、今までに食べた事がないタイプの「いのしし鍋」とか、これまた「サスガ田んぼ!」というお米で握った「おにぎり」(シンプルな塩むすび!)とか、大満足で腹いっぱい。
まぁ、このままゆっくり温泉〜睡眠だったら最高ですけどね。
21時過ぎに会場を後にして高速をぶっ飛ばすわけです。0時までに山陽道に入らなくてはいけないので。
というわけで、せっかくの「瀬戸大橋」も暗闇の中通過。
朝6時に「うきは」を出て、今日一日はほとんど移動で日付が変わったのでした(しかし、こういう日は体感時間が倍以上なんですよね)