てぬきどん

ポンポコー!

え〜っと、一応言っておきますけど毎日「サッポロ一番」食べてるわけじゃないですよ!
で、そうでない日は「ごはん」なんかも食べてるわけですが、前から好きで最近思い出したようにローテーションに復活したメニューに「てぬき丼」というのがあります。
市販の「めんつゆ」を水で適当に薄めて(一応「いいわけ」をしておきますが、普段料理する時は必ず「出汁」を取ってやってます。この場合は「あえて」です)フライパンで暖め。煮立ったところにネギとこれまた市販の「天かす」を投入して終了!ごはんの上にドサー!
30秒で完成。
まぁ、例の「干しえび」だとか「紅しょうが」なんかを加えても美味しいですし、玉子で綴じたりなんかしたら結構立派な見栄えにもなりますが・・・それでも1分かからないよね。
「天かす」の乗ったうどんを「たぬきうどん」って言うところから来たダジャレなわけですけど。
「また、ビンボーくさいモン喰ってるなぁ〜」とお思いでしょうが。
俺的には「ぶっちゃけ、天丼これでいいじゃん」なのです。
ようするにお店なんかで出てくる大きな「えび」だとか「キス」だとか・・・あんなもんイラン!と思うのです。
これは「天ぷらそば」なんかにも適応される考えなのですが。
もちろん、揚げたての天ぷら大好きです。ただ、どっちかっていうと「塩派」なんですね。
せっかくのサクサクした衣をベターっと汁に漬けて食べるのがイヤ。
ところが「天バラ丼」という例外を除いて、天丼は「汁かけてナンボ」みたいなトコあるでしょ?
高級な天ぷら屋さんなんかでゴチソーしてもらった時なんかも、心の中で「あぁ、もったいない」と叫んだものでした。
で、東京に来てから見かけないんですけど、名古屋の「うどん・丼物」みたいなお店には「天南丼」ってのがありまして。
ずっと昔に初めてそれを食べたときに「お〜これだー!」と思ったのです。
「天丼」が揚げたての天ぷらにサッと汁をかけるのに対して「天南」の方は「揚げ置き」の天ぷらを俺の「てぬき丼」みたいにネギと一緒に煮込むという。
それでも、たいてい「えび天」なんかでやってるんですけど、その「えび」ですら「いらないんじゃないか?」と思ったのです。
結局「丼物」にせよ「うどん・そば」にせよ、天ぷらをプラスする際に重要なのは「衣」ではないか?という。
お汁全体に「出汁」のような効果をもたらす衣の油の感じがあれば充分ではないか?という。
ようするに「天ぷらそば」も「たぬきそば」もチョイスする時に欲してる味わいは同じだと思うのです。
で、当然「天ぷらそば」の方は立派な「タネ」が入ってるわけですから値段も高い!という。
「そんなの馬鹿馬鹿しいじゃないか!」
「立派なタネは天ぷら単体で食べた方がいいじゃないか!」
というわけでワタクシは特にミジメな気持ちになることも無くビンボーくさい「てぬき丼」を心から「美味しい」と思って食べているのです。
ホントに美味しいです!山椒なんかふったらちょっとしたご馳走ですよ。
お店でも出したらいいのに。「セット物」の「ミニてぬき丼」とかリーズナブルでウケると思うけどな〜