他人事とはいえ

いろいろ大変なんだぞ

松本卓也が「バリトンサックス落とした」って話を・・・
いや〜こういう話を聞くのはイヤなもんですねぇ。
で、この事件を最初に知ったのはツイッターでライブを見てる人がリアルタイムにつぶやいたことを偶然目にしたわけですが。
なんていうんですかね〜「悪気」も「他意」もないんでしょうけど。
「楽器をやってない人」の書き方には、なんというか「わはは」なムードを感じるのです。
「松ちゃん楽器落としたよ〜!」みたいな。
なんつーか・・・まぁ、ハッキリしてるわけではないのでモヤモヤした言い方ばっかりになりますけど。
たとえば、イベントなんかでセッティングしてある楽器のすぐそばまでお客さんが行けるような状況で。
平気で楽器にさわる人とかいるじゃないですか?
特にパーカッション類なんかを。
「倒す」まではいかなくても、立てかけてある楽器のそばで暴れたり。
「楽器は非常に高価でデリケート」ってのがわかってないっつーか。
いや、値段とか関係ないな、そういう問題じゃない。
とはいっても、たとえば俺がこの前ほんの数センチ楽器が滑り落ちた時だって直すのに2万かかったとか、昨年の欧州の時だって見た目にはたいしたダメージなかったけど16万かかったとか。
で、ひとたび「壊れた」となると修理に出してる間の代わりの楽器をどうするとか、そういうことに掛かるいろんな事とか・・・とにかく大変で面倒なんですよ。
そういうのわかんね〜んだろうな。
で、これは「なにが悪い」って、たぶん義務教育の中でヘンにみんなが楽器に接するからだと思う。
とりあえず「自分の楽器」としてリコーダーやピアニカを買ってもらった人は多いと思うけど・・・
「大切にしなさい」ってちゃんと教えてもらった人っています?
大人になって、人の楽器を平気でさわったりする人って、絶対リコーダーでチャンバラやってたヤツらだよな。
まぁ、そんなことを言い出すと俺も自分で自動車を持ってなくて。子供の頃に親から自分ちの車の屋根の上に乗って遊んでも怒られないような育てられ方をしてきたんで。
ピカピカに洗車したり、ちょっとキズが付いたぐらいで大騒ぎする人を見て最初はビックリしたし「表走るんだから汚れたりキズぐらい」って思うのと一緒か。
いや、今ではそういう「車を大切にする人」ってのも理解できるようになりましたけどね(それでも「走ればいいじゃん」ってのは変わりないです)
車も楽器も本来は所詮道具なわけで。
だからこそ、その「良さ」は使う人が引き出さないと「ただの物」でしかないし。
それを「大切に扱う」って人の気持ちもわかるわけですね。
人が楽器落としてるのを見て笑ってるようなヤツはたぶん何やってもダメだな。