ウレシクテアリガタイ

bousisensei2008-02-02


1月31日のブログにトラックバックがついていて、なにやらウチのバンドの紹介をしてくれているみたいなのでのぞきに行った。
鬼頭哲ブラスバンド - 古書ほうろうの日々録
最初は「誰?」って感じで全然「ピン!」とも来ず。
でも、同級生って書いてあるし、数年前ライブに来てくれて「立ち話をした」とまで!
さらに読み進んでも「え〜誰だっけ?」と。まったく持って俺は「友達甲斐の無い奴」だよな〜
最後まで読んで、ようやく彼の名前を見つけて「あ!」と。
そこでタイトルの「古書ほうろう」にもようやく「そういえば!」と結びついて・・・たしかに、数年前の「立ち話」の時にお店の名刺をいただいたのだ。
もちろん、こんな調子だから行ってない。それどころか完全に忘れてしまっている。
取りつくろってもしょうがないから、正直に書いたけど、ホント申し訳無い。
ただ、彼は「顔見知り程度」のような書き方をしているけど、俺の中の印象では高校時代もう少し「親密」だったような記憶がある。
彼も書いているように、共通の「好きな音楽」があって、それについて語り合った記憶がある。
当時、俺にとって音楽の話をするのは部活動だったブラバンの連中かバンドの仲間に限られていたんだけど、それ以外の人と「流行り物」じゃなくて、高校生にとってどちらかといえば「マニアック」とも言える音楽の事を話すというのは、実に新鮮だった。「好きな人がいるもんなんだなぁ」と意外だった。
でも、今になって考えると「俺の考え方」が間違ってる。
これは、前に出した「鬼頭 哲のふしぎな日常」って本の中にも書いた事なんだけど、俺の周りにいた連中はブラバンに入って楽器やってるからって「音楽が好き」な訳じゃなかったんだな。
現に部活動を引退してから、楽器も辞めてしまい、進学先で音楽とはまったく関係無い「新しい趣味」に乗り換えてる人の方が多い。
純粋な「リスナー」の方がよっぽどマニアックにたくさん音楽の事を知ってたんだと思う。
そういう「気質」を持っていた彼が、今「古本屋さん」ってのは、さほど「意外」ではないような気がするなー
むしろ「なるべくして」というか、どんな職業にも誰もが納得する「天性の人」がちゃんと就いてるもんですね。
そして、これも彼の「気質」の成せる技か「昔の事をよく覚えてる」なぁ。
こういったのって、本人が忘れているような事も他人が覚えてるって場合も多くて、たしかに「高3の文化祭」で「オール・オブ・ミー」やったけどさ。
たった一回キリの話だよ?!
「当時流行してて、何度も耳にした」ってなら、まだわからないでもないけど。
それを覚えていて、さらに事あるごとにそれを思い出してくれて・・・
おそらく、その時彼は高校時代のいろんな出来事も一緒に思い出しているんだろうな〜
彼にとっての「素敵な思い出」を呼び起こすキーワードが俺の演奏した曲だなんて!
そういうのって、ホント「冥利に尽きる」というか「音楽をやっていて良かった!」って思うし、これからも「やるぞ!」ってすごく大きなモチベーションになるんだよね。
俺の信条であり、若い頃からズーッと実践して来たつもりの【音楽とは「音を楽しむ」ではなく「音で楽しませる」ものである】って「聴く人に向けた音楽」が届てたんだなぁ。
ホントにウレシクテアリガタイ話です。
そして、昔からの友達がブログに書いてくれた言葉ってのは単なるお知らせや宣伝じゃなくて「心に響く応援」です。
いやいや、ウレシクテアリガタイ。
そんな宮地くんの事を二度と忘れるな、俺。
で、東京都文京区千駄木3ー25ー5、西日暮里・千駄木駅から徒歩5分、日暮里駅から徒歩10分(少し遠回りになりますが日暮里駅からの路が楽しいです)の「古書ほうろう」に行くのだ。
時々ライブなどもやっているお店みたいで、ラインナップにはお友達の「ふちがみとふなと」の名前や「友部正人さん」ってスゴイところまで。それで「あ!」と思ったんだけど、宮地くんがずっと前に来てくれたライブ(立ち話の時)ってゲストに友部さんが入った時だったなぁ。
ここを読んでる人の中にはすでに知ってる人も多いかも知れないけど、お知らせと宣伝をしておくのだ。
古書ほうろう - 谷根千ねっと