多治見初日


6年連続となる「たじみ陶器まつり」で鬼頭 哲ブラスバンド
野外で一日4ステージ、一回目は10時30分から。
今年は例年になくメンバーが少なめ、ようするにちょっと音が「薄目」になりがちなんですね。
で、それを意識してか、しょっぱなからトップにギア入れてアクセル前回のメンバーが結構いて・・・
「あちゃー」ですよ。
もう「これ以上」が無い演奏。良くって「持続」悪けりゃ「どんどんショボクなるだけ」で盛り上がりようがない。
ま、野外イベントとしては最悪。

それに音がデカイからって「薄さ」がなんとかなるってもんじゃないし。むしろ人の音を良く聴いて「すき間」に対応するのが大事じゃん。
で、何年もやってるくせに「なんでこんな事が起こるのか」っちゅう話ですが。
まぁ、言い訳でしかないんだけど、ライブハウスやホールのコンサートと違って「何も決めてない」から。
固定されたメンバーで、作り込まれた譜面をやるのとは違うんですね。だから同じタイトルの曲であっても、それぞれのメンバーは普段使ってる譜面と同じ事をやっても、しゃーない。となるわけです。
で、なんで「何も決めてない」状態で本番に望むかっていうと、その時そこに集まったメンバーで音を出してみないとわからない、って事があるのです。もちろん、ある程度想定はしておくけど。
やってみて「あれ?こんなハズじゃ・・・」ってなった時に立て直す方がやっかいだから「決めてかかる」みたいな事はしない方が素早い対応もできるワケです。
しかし、今日は「思いの他」だったねー
かろうじて、アクセルに余裕のあるメンバーの「もうひと踏み」で展開をつけて、一回目は終了。
で、2ステージ目はいつもより「長め」に曲をやるようにしてます。実際今日も「1曲30分」って普段コンサートの鬼頭ブラスでは、あまりありえない事。
ここで「今回のメンバーで、どれぐらい曲が膨らませられるか」みたいな事を試すんですね。いろんなメンバーにソロ振ったり。

で、1&2ステで「今回の方針」みたいな事を考えて、3ステ目で「パッケージショー」のヒナ型みたいな物を作ってやって、もし修正が必要なら直した物を4ステ目でやって・・・
ここで1日目は終了してしまうワケですが、後はもう「同じ事をやるだけだもんね」と、気も楽になるわけです。
お客さんの顔色をうかがいながら、ちょっとずつアドリブ利かすぐらい。
野外営業は同じ事を繰り返しやった方が良いと思ってます。気に入って毎ステージ見に来てくれるお客さんにとっては違う曲がもっと聴きたいかもしれないけど、その場その場で初めて見たお客さんに「鬼頭ブラスといえば」って物を必ず見てもらうためにも。
だから「決まった事」をやった方が良い、だけど「何も決めてない」じゃあ、どうするかっていうと「そこで決める」
ゆかいですね〜
で、その「決める」時の基準は何か?っていうと、結局「鬼頭ブラスらしいか?」「ならではか?」って事なんだと思います。だから普段から自分で自分にクイズを出すように「鬼頭ブラスといえば?」って「常識クイズ」みたいな事を考えるのは大切なんだと思います、不特定多数のお客さんを相手にする場合。
そんな感じで、まったくの「ゼロから」では無いにせよ、リアルタイムで音楽を作っていくってのは実にゆかいでおもしろいもんです。
その分、毎年おまつりの初日は非常に疲れるのです。
終了後は宿泊地に戻っての恒例のバーベキュー大会。
楽しそうなみんなを尻目に寝てまったー!
最近、このバタンキュー大会も恒例だー!
もう高齢だー!