カシオペア

bousisensei2008-04-19


昨日「夜行列車」の話を書いたんでそれつながり。
というか、上野駅で「カシオペア」とたくさん書かれていたので「と、いえば」の話。
実際、俺にとって「寝台特急カシオペア」はまったく思い入れが無いのだ。だって、「鉄道オタク熱」が結構冷めてた時にできた、俺にとっては「最近のヤツ」なんだもん。
で、俺にとって「カシオペアといえば」は、フュージョンバンドの「カシオペア」なんですよね。
サックスを始めた頃って、ちょうどフュージョンブーム。カシオペアとスクエアが「2大人気バンド」だった頃です。
で、俺はあんまりどっちも好きじゃなかったんで「どっちも似たようなモン」と思って、一応聴くには聴いてたけど、どっちも「軟派な音楽」と思ってたんですね。
でも、10年ぐらい前にカシオペアを改めて聴いたみたら、結構発見がたくさんあって。
中でも「ダズリング」と「ドミノライン」って曲は「なかなかいいじゃないか!」とすっかり気に入ってしまったのです。
おそらく「楽器小僧」とか、普通にカシオペアが好きって人は超絶技巧なキメ部分を聴いて「スゲエ!」とか「カッコイイ!」ってなるんだろうけど、俺はやっぱりというか、相変わらずそういう部分には興味が無いんですけど。
昔聴いた時は、そういう部分ばかり耳に付いて「つまんねー」と思ってたんですが、案外ベースのライン取りとかおもしろい事やってるじゃないですか。
普通のテーマ部分とかって、ギターはメロディー弾いて、キーボードは単純な白玉押えてて、ドラムも結構シンプルで。「弾き過ぎ」ちゃあ弾き過ぎの気もしないでもないけど、ベースやるなぁ。
フュージョンの代名詞みたいな「チョッパー奏法」は低音楽器としてのベースの役割はモチロン、リズム的にも絶大な効果があるし。
ほとんど、メロディーのギターとベースで曲が成り立っていると言っても過言ではないというか、コード感もベースが請け負ってるといってもいいぐらい。
というわけで、かなり初期のカシオペアの「ドミノライン」をお楽しみください。カウントでいきなりサビから始まるっていうキャッチーな曲作りも秀逸で、ちょっと70年代ディスコミュージックの香りのするベース&ドラムのリズムも小気味いいし、やっぱりベースのライン取りが素晴らしい。
実は鬼頭ブラスの「俺の部屋」って曲。曲そのものは「スタッフ」からインスパイアされている部分が多いんだけど、ベースパートは「スタッフ」のゴードン・エドワーズはもちろんとして、モータウンで数々の作品のベースを担当したジェムス・ジェーマーソンのフレーズと、カシオペアのベースをかなり参考にしているのです。
カシオペアのライブなんかで残念なのは中間部の「16部音符、四人で順番にコーナー」とか「ソロ回し」が長いトコ。
「そこを聴いてくれ」って事なのかも知んないけど、コレさえなければダンスミュージックとしても十分成り立つのにねー

で、無理矢理最初の話に戻すとカシオペアのキーボーディスト向谷実さんは強烈な鉄道オタクですよね。