ペラペラ王子にクギヅケ

bousisensei2008-10-07

あいわらず名古屋に滞在しています。
今日はリハや打ち合わせの谷間のお休みだったので、
珍しく。
ホント、珍しく「ライブでも行ってみるかぁ」と。
最近、というかここ数年純粋に「音楽を楽しむ」とならないのですね。
いろいろ考えてしまう。
それで不機嫌になって帰ってくることが多いのです。
「わざわざ来るようなライブだったかぁ?」って。
俺は一応「おもしろい事」をやっていると思ってます、それは「おもしろい事をやろう」と自分で考えてるからであって・・・
もちろん、それが「世界で一番」なんて大それた事を思ってるわけじゃないです。
だから、自分の事を棚に上げて「それ、おもしろいか?」と勝手な事を言ってるだけです。
それは、なんでかって言うと・・・
俺が関わっているバンドやミュージシャンは脈絡がないようで「変わってる」という共通点があると思ってます。
別に「ヘン」とか「奇をてらってる」という意味じゃなくて。
「唯一無比のオリジナリティー」にこだわってるというか(関わってるバンドには大人数の為、そういった事にあまり関心が無い人もいますけど)
ようするに「そういうのが見たかったら、これしかないよ」みたいな。
そういった音楽が聴きたいし、自分でもやりたいのです。
ただ、そういった音楽は一般的に「受け入れられ易い」とはなかなかいかないようで。
じゃあ「受け入れられ易い」って、なにが重要?っていうと「とっつき易い要素」だと思うのですが、それはカテゴリーとしてのわかりやすい「ジャンル分け」ができるものであったり、それこそ何かのマネであったり。
考えようによっては文字情報やビジュアルっていう「音を聴いてもらう前の勝負」に強いかどうか?って事でもあるわけで。
それで、どこが音楽だ?とも思うのです。
でも、それも重要なんだよなぁ。
「喰えば絶対美味い」と作る側は思っていても「創作料理」とだけ看板を出して、メニューもろくに書かず、店構えのもアヤシイと来たら、お客さんは躊躇すると思うもん。
やっぱり「中華料理」とか「和食」って看板が出ている店に、今まで自分が食べた「想定内」の味を求めて行くよね。
「今日は中華な気分」なんて、まさにそれ。
でも、それでもだよ。
「なんじゃこりゃ?」ってものに出会って、それぞれが自分なりに受け止めるってのがホントは「正しい姿」だと思うのです。
う〜ん、それだって「まず喰ってもらう」ってのがあって始めての事だし。
その為には、ちゃんと「とっつき易い要素」ってのが無いと・・・
難しいねぇ〜(結論出ず)
で、本日見に行ったライブは若手4バンドの共演ということで、ちょっとしたフェスティバルのような催しだったんですけど、どのバンドも「どっかから持ってきた」ような感じがしなくて「それなりに考えている」という好感の持てる音楽でした。
「若さゆえ」か、その考えが整理されていないのも共通していて「曲が長いなぁ」と感じたのも共通してましたけど、それぞれの持ち時間が短かったせいか、まぁさほど気にならなかったか?
それよりも、どのバンドも結成間もないようで「初期衝動」のエネルギーが心地よかったです。
それぞれがいずれワンマンでライブをやるようになった時、もう一度見てみたいと思いました。
長丁場のライブをやるには、単に「曲を増やす」ということ以外に必要とされる構成力みたいなモノが重要だと思うんだけど「今、このメンバーで音を出すのが楽しい!」っていう「飽きることを知らない初期衝動」からちょっと引いた第三者的目線を持てるかどうか。
別に「冷静になれ」とか「分析しろ」みたいなツマラナイ事を言いたいんじゃないんですけど・・・
ようするに、今日はあまりにも「今、このメンバーで音を出すのが楽しい!」ってのが続いて、おじさんちょっと疲れちゃいました。心地よい疲れ。
お客さんが、メンバーそれぞれの活動を良く知っていて、っていう間柄であれば、それは永遠に有効だと思うんですけど。アウェイで揉まれて、どんどんタクマシクなると楽しみですねー!
あ〜それと。
昨日ココに書いた「ペラペラ王子」が4つ目のバンドに参加していたのですよ。
「対バン」ということで、ステージの転換もお客さんの前でやるワケで。
つまり「王子のセッティング」もライブで楽しめちゃうのです!
「もたもたペラペラ」「もたもたペラペラペラペラ・・・」
メンバーはじめ、お客さん大苦笑!!!
それでも、いざ演奏が始まると音も立ち振る舞いも含めてバンドで圧倒的な存在感を王子は発揮するのです。
それがホントにカッコ良くてね。大好きですよ、俺は。
さらに、今日は歌まで!(これがなかなか上手い)
完全に主役。
美味しい所持って行き過ぎなんじゃない?