スゴイものを見た

bousisensei2008-10-21


東京国際映画祭の提携企画「OROCHI!!〜神宮の杜〜」を見に明治神宮にある「神宮会館」に行ってきました。
で、この「OROCHI!!〜神宮の杜〜」とは「何か?」ということで、俺の下手な説明を長々書いても「何それ?」になるといけないので、コピーしてきますね。

虫の声もにぎやかな秋の夕べ、明治神宮の杜の奥で“バンツマ”こと剣戟王・阪東妻三郎の傑作チャンバラ映画『雄呂血』(1925年・二川文太郎監督)をお楽しみいただきます。本作は、日本を代表する無声映画の一本。今回は、作曲家、サキソフォン奏者の清水靖晃がこの映画のために曲を書き下ろし、自ら率いる 「清水靖晃&サキソフォネッツ+ロイヤル・アートレス・オーケストラ」による生演奏を行います。弁士は活弁の枠を超え、声優など様々なジャンルで活躍する若手ホープ坂本頼光。イベントの特別ゲストには、北京五輪フェンシング男子フルーレ個人銀メダルの太田雄貴迎え、”西洋チャンバラ”フェンシングの技 を、オーケストラとのコラボレーションという初めての試みで、北京オリンピック後初めて首都圏で披露します。また、新たに英語字幕を加えたニュープリント を用意。伝統と格式ある神宮の杜で、国際的なイベントとして、日本映画史に名高い傑作を現代的な演出で上映します。

はい!わかりやすい。
いや〜スゴカッタです。
とにかく豪華。
オーケストラの編成自体はバイオリン8人とか、管も1本ずつとか少人数でありながら、ちゃんと「それ用」に書かれているので、別に「足りない感」はモチロンなくて、2本加わった三味線も効果的で。
で、この為に書き下ろしたというだけあって、非常に近代的な音楽なのです。
ところが、どこかしら「懐かしい」サウンドの響きも。
それはやっぱり、普通のオーケストラには居ないサックス。それも清水靖晃&サキソフォネッツの5人が加わってるからなんだと思います。
NHKアーカイブなんかで見る、昔の白黒ドキュメンタリのバックで流れていた、当時の「現代音楽」を思い起こさせるようなサウンド
あれも、サックスが効果的に使われていたりしたもんな〜
「近代的な音楽」と書いたけれど、時にチャンバラ映画に対して「ベタ」とも感じる音階を使ってる部分もあって、それも「懐かしい」を呼び起こす理由のひとつの様な気もしたんだけど、昨年サキソフォネッツで発表した「ペンタトニカ」というアルバムを伏線としたら、清水さんにとって十分「今の音楽」なのかな?なんて事も考えてみたり。
(「ペンタトニカ」の発売記念公演の模様です)

とにかく、約30人のオーケストラによる音楽と、弁士の語りが全編に渡って映画を彩るのです。
80年の時を経た見事なコラボレーションでした。
やられたな〜
比べちゃいけませんけど、ちょうど自分のコンサートを終えて。
早くも来年に向けた新たな演出を考え始めた所での、この感動は実に大収穫!

CoFesta

で、全然関係ない写真の「うどん」
先日の「うどんフラストレーション」を晴らすべく、家で喰いました。
フツーにスーパーで売ってるヤツ。
でも、美味ーい!!!