考えなくても良い事

bousisensei2008-10-29

これは自慢でもなんでも無いのですが、割と「記憶力」が良い方です。
何かの物事に絡めて、色々な記憶が呼び起こされる事がよくあります。
これが、実に弊害でもあって。
たとえば、誰かが亡くなった時など、故人に対していろんな事を思い出して寂しくなるのです。
で、そういった考えは余計な事にも及んで「妄想」というか「考えなくても良い事」をどんどん考えてしまうのです。
「もし誰々が亡くなった時、俺はその人についてどんなエピソードを思い出すだろう」とか。
そういった「取り越し苦労」をして、どんどん寂しくなるのです。
幸い両親は今のところ元気なんですけど、当然こういった「妄想」の対象にはなります。
「その時」が来たときの事をいろいろシュミレーションしてしまうのですね。
いや、ホントに考えなくても良い事なんだろうけど。
でも、きっと狼狽したり落ち込む自分を想像出来るだけに「なにか対応策は無いものか?」と予め準備しておきたくもなるのです。
しかし「取り越し苦労」はあくまで取り越し苦労であって、どれだけ考えた所で自分が落ち着けるような回答は見つけることが出来ずにグルグル堂々巡りを繰り返すだけなのです。
誰かに相談した所で、それは同じです。
でも、それがわかっていながらも「どうしようもない状態」に陥って、8月に大阪に住む兄のところに相談しに行ってみたりしてしまいました。
まぁ、結果としては「今、考えてもしかたない」って事と「それより生きてるうちに親孝行だろ?」というモットモもな助言をいただいたわけですが。
それはわかるのです。
でも「ベストを尽くせば悔いは残らないのか?」という事。
その「後悔」に負けない為にはどうしたら良いんだろう?と考えて不安になっているのです。
よりベストを尽くせば良いのか?
どれだけやったところで「もっとこうすれば良かった」といった後味みたいなものは絶対付いて回ると思うのです。
自分が死ぬ時だって「人生に悔いなし」なんて絶対言えないと思います、俺は。
ましてや、他人が亡くなった場合、その人とは「もうこれ以上自分が何も出来ない」という状態で残されてしまうのです。
後悔は一生付いて回るのです。
と、なると。
自分本位で身勝手で冷たい考え方だけど、亡くなった人の事は忘れるのが一番なのかな、とも思います。
ところが、困った事に記憶力が良いのです。